読譜のススメ 

突然ですが、楽譜は読めますか?

楽器を始めたいと思われている方にとって、壁のように感じることかもしれません。

学生の頃、音楽の授業で実技以外にも楽譜の読み方や初歩的な音楽理論を習った方は少なくないと思います。

内容を覚えていらっしゃるでしょうか。


日常生活で役に立つと思えないし、主要教科でもないし、複雑そうで理解しにくいし…

というような理由で、しっかりと身につけた方はほとんどいないのではないでしょうか。


そもそも音楽をしたり、聴いて楽しむ上で、楽譜が読めることや理論を知っている必要なんてあるの?
という意見ももっともだと思います。

実際、楽譜が読めなくとも素晴らしい音楽家はたくさんいますし、楽譜がなくったって世界に音楽はあるのです。

だから言ってしまえば、別にそんな技能をだれもが学ぶ必要はないと思います。


でも、音楽って不思議だと思いませんか。

たとえ歌詞のような具体的なメッセージがなくったって、感情を揺さぶられることもあるし、その力は誰もが体験したことのあるものだと思います。

その魔法のような仕組みを少しでも覗き込んでみたくないですか?

曲やジャンルによって受ける印象も全然違うし、明るい曲や暗い曲、優しい曲や激しい曲、名曲やそれほど注目されない曲、世の中には多種多様な音楽が溢れてます。

多種多様ではあるものの、それぞれテキトウに音を並べたものというわけではなくて、そこにはどうやら過去の音楽家たちが積み上げてきた一定のルールや法則がありそうですよね。

楽譜や理論はそういったものを知る大きな助けになります。

そしてそれを知る過程で、もっと音楽を楽しめるようになると僕は思います。


楽譜は見るだけで、目に見えないはずの音楽を再現できますし、その情報を読み解くことでこの曲はなぜこんなにも私の心を動かすのか、という謎を覗き見ることもできるのです。

もちろん、楽譜を読む能力は、新たに楽器を始めたり、歌を歌うにも上達が格段に早くなる助けにもなります。

どんな音楽のジャンルでもその知識は活かされますよ。

楽器をやったことがある方のなかで、楽譜を読めるようになろうと努力したけど、挫折した方も少なくないと思います。

身に付けるのが難しく、ほとんど特殊な能力のように思っている方もいるかもしれません。

しかし、楽譜はとても合理的に作られており、新たな外国語を学習する事などより、ずっと直感的にも理解しやすいと僕は思います。


このブログのシリーズでは、皆さんと一緒に音楽の秘密を垣間みる手助けができたらと思います。

ゆくゆくは、より高度な音楽理論や楽曲の分析などについても書くつもりですが、

まずは入り口として、楽譜の読み方についてできるだけわかりやすく書いていくつもりです。

音楽の仕組みを紐解くには、まず楽譜を用いるのが一番の近道だからです。


それではまた。


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